苺のムースケーキ
また2ヵ月も放っておいてしまいましたが、こっちはみんな元気です。
春になって(もう初夏だけど)旬の苺が店頭に並ぶ頃になると、苺のムースケーキが食べたくなる(=作りたくなる)。
我が家の春の風物詩、ともいえるケーキだ。
いつも参考にしているのはこの本のレシピ。
わたしが時々お菓子を作るようになったのは、この本と出会ってからといってもいいだろう。
レシピは初心者でもわかりやすいし、むすめが園児時代のバザーでもパウンドケーキやクッキーを出品したが、結構評判がよかった。
まだ作ったことのないレシピがたくさん載ってるけど、ハズレはないと思う。
じつは数年間、このケーキはさぼっていたのだが、今回作ったのは、おかあちゃんの塾から旅立つ子たちへの、わたしからのはなむけだ(もちろん、塾長から「ケーキ作れや、おんどりゃー」という脅迫依頼があったからだが)。
数年ぶりということで少々不安もあったが、できたのがこれ。
上面のゼリーが茶色いのは、きび砂糖を使ったから。
見た目はちょっとアレだが、白砂糖を使うよりは……ねぇ?
切ってみるとこんな感じ。
土台のスポンジを焼きすぎて、鈴カステラみたいにちょっと硬くなってしまったけど、娘さんたちは
「うわーっ、なにコレ! おいしいっ!! お店でお金とれるよ、これ! お店ができたら私、毎日通っちゃう!」
とまでは言わなかっただろうけど、とても喜んでくれたようだ。
自分が好きで作ったもので、誰かが喜んでくれるって、ただただうれしい。
「仕事にするか?」という思いも頭をよぎらないことはないのだが…。
わたしがいま就いている校正者という仕事を選んだのも、「本を読むのが好き」だったからなのだが、「仕事」にすると「好き」だけではすまないことが多い。
読みたくない分野のゲラも読まなくてはいけないし、本当に「紙のムダ」と思える本も割り切って校正しなくてはならない。
それでも、「好き」だからなんとか続けていけるのかもしれないし、食指が動かなかった分野もじつはおもしろかった、と新たに発見できることもある。
「好きなこと」=「仕事」→幸せ・やりがい
が果たして常に成り立つかどうかはまだわからないが、嫌いなことをイヤイヤやってたくさん稼ぐよりも、よほど自分を愛している生き方だとは思う。
さて、明日は母の日だ。
すでにむすめはおかあちゃんから「わしゃーオムライスが喰いたいんじゃ。オムライス作れや、おんどりゃー」と言われている。
わたしはわたしで「わしゃークラムチャウダーが喰いたいんじゃボケー。明日は朝からとっとと作っとけや、この○○カス野郎!」とか言われてる。
くそー。
小さな反抗の意味で、勝手にシフォンケーキを作った。
できばえは明日のお楽しみ♪
(今回の記事には筆者の演出ではないかと思われる表現がありますが、現実か誇張かは読者の判断に委ねます。)