むすめのハンバーグ
昨日の晩ご飯は、むすめが作ってくれたハンバーグだった。
「授業で作ってみたハンバーグをおうちの方にも作ってください」という家庭科の宿題らしい。
そういえば「家庭科の班でシェフになった!」って言ってたっけ。
「シェフ(料理長)」の仕事は授業の前に材料とか道具を準備したり、先生からの連絡を伝えたりすることだって言ってたなぁ。 ……ん? 雑用係じゃん、それ。
そのうえ実際の授業では、調理にはそれほど加わらず、道具を使い終えたそばから率先して洗っていたという。
「後片付けは、わたしたちの班がいちばん早く終わったよ!」
うんうん、後片付けも大事な仕事だよ。
で、ハンバーグは作れるのかい?
いつもなら、あれこれおとうちゃんが手を出すところだが、今回はじっと我慢して、後片付けをしながら見守った。
危なっかしいところもあったが、さすがに中学生にもなればそれなりにできるもんだ。
ソースも作ってくれたので、盛り付けもお願いした。
ほほぉ~、なかなか。
野菜とかがあれば見栄えがいいんだろうけど、うちにないものは仕方ない。
では、実食。
……。
うん。ちゃんと中まで火も通っているし、ふつうにハンバーグだ。
基本がわかったなら、いろいろレシピをいじって新たなハンバーグもできるだろう。
これなら我が家のハンバーグ担当も任せられる。
あとは頼んだ。
むすめ:やだ。(即答)
――あと何回、おとうちゃんとおかあちゃんはハンバーグを作ればいいのだろう。
でも、それもまた楽しみ、かな。